えんちゃんのつぶやき

えんちゃんのつぶやき


Text by えんちゃん

野菜づくりが「うまくいく」というのは、それを食べる人間側の都合上うまくいくというだけで、自然界としてはそんなことはおそらくどーでもいいというか「そうじゃないだろ」くらいの話かもしれないと感じることがあります。

私自身、農民としては半人前以下ということもあり「ここまでやったのだからこの野菜はうまくできるだろう」と思える状況を作り出すことは日頃していますが、それに対してすら大自然は「知らねーよ、そんなもん」と仰っている気がします。

というのも、相応の反応(思ったほど良く育たない/虫がわいて収量が落ちる/草に負けて野菜が消えてしまう・・・など)がたいていいつもあるからです。

野菜づくり(=食べられない草花は排除する)ですら人間の利己的な行為なのだと考えると、住宅やビルなどの居住・勤務設備、電気・ガス、上下水道、交通(自動車・電車の走行、道路の舗装など)はまぎれもない人間の利己的行為であり、人間以外だれもそんなことは歓迎していないのではないか、という気がしてきます。

しかしながら、野菜たちがそうしているように、我々は人類を、命を次の世代へ引き継がなければならない。子供たちは未来そのものなのだから、彼ら一人ひとりを慈しんで寄り添い、成長を見守る必要(というか義務)がある。上記の利己的行為と思えることと命をはぐくむということ、これらを矛盾なく統合するにはいったいどうすればいいのだろうか。

一人で農作業しているとこんなことが頭をめぐりますが、答えはいつもみつかりません。。

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